ロシチシェフスキ氏は、仏テレビ局LCIの放送内で「紛争の激化を促しているのはNATO(北大西洋条約機構)でも、ポーランドでも、フランスでも、スロバキアでもない。ウクライナが独立を守れなければ、我々は紛争に加わる以外の選択肢はない」と述べた。
同氏はこれを「西側の基本的価値観」を守る必要があるためだと説明。このため、ウクライナへの兵器供与を強化する必要があるという。
「フランスや、特にドイツは、この紛争が異なる形で起こったかもしれないという幻想を抱いている。しかし、我々はロシアに屈することはできない。今日のウクライナ軍は、我々と我々の価値を守る唯一の軍隊である。兵器もなく、戦闘機もない状態で放置すれば、終わりに近づいてしまう」と語った。
その後、在仏ポーランド大使館はロシチシェフスキ氏の発言を否定。一部のメディアで文脈から外れた解釈がなされていると注意喚起した。ロシチシェフスキ氏は同盟国によるウクライナ支援を主張したのであり、ポーランドが紛争に直接参加すると断言したのではないと大使館は説明している。
先にポーランドのドゥダ大統領はウクライナ軍が近く4機のMiG-29戦闘機を受け取ると表明した。その後、スロバキア政府も、保有するMiG-29戦闘機のウクライナ譲渡を決定したと発表。フランスのマクロン大統領も、ウクライナへの戦闘機の引き渡しを「排除しない」と述べている。
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