スイスが対露制裁を緩和、スプートニク通信への制裁発動も回避

スイスは欧州連合(EU)が2月25日に発動した第10弾の対ロシア制裁に加わったものの、スプートニク通信(メディアグループ「ロシヤ・セヴォードニャ」傘下)への制裁は回避した。また、スイスの国益に適う場合、一部制裁を解除する。スイス経済省のエリク・ロイマン報道官がスプートニク通信の取材に応じた中で明らかにした。
この記事をSputnikで読む
先にEUは「ロシヤ・セヴォードニャ」に対する制裁を発動していた。一方、スイス連邦議会は3月29日、ロシアに対する新たな措置を決定し、EUの第10弾制裁への合流を表明したものの、「ロシヤ・セヴォードニャ」への制裁は広告の禁止などに限定し、法的取引を依然として有効としたほか、報道も許可することとした。
クレディ・スイスはいかにして対露制裁の犠牲となったか
またスイス政府はロシアによる人道支援を引き続き有効とするため、制裁の一部解除を表明した。スイスは3月3日、シリアへの人道支援を決定しており、今回の決定ではロシアの人道支援団体に対し制裁の例外を設けることとした。また、スイスの国益に適う場合、その他の制裁も解除することが盛り込まれた。具体的には、スイス企業が制裁により極度の影響を被る場合、法的に可能な範囲内で対露制裁を解除する。
関連ニュース
原発大国フランス、ロシア産核燃料に対する制裁に反対
露日、サケ・マス交渉妥結 前年同の2050トン
コメント