ベルギーで環境問題に悩む男性がAIの助言に応じて自殺

ベルギーでは環境保全に関心を持つ男性が2ヶ月間にわたって人工知能(AI)のチャットボットと問題を議論した結果、その勧めに応じて自殺した。ベルギー・メディア「L'Avenir」が報じた。
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遺族によると、故人は直近の6週間にわたって常にAIの「エリザ」(人気チャットボットChatGPTの類似AI)と対話していたという。男性は優秀な研究者で二人の子供がいるとのこと。およそ2年前に男性は環境保全に関心を持ったものの、徐々に強度の不安に駆られて塞ぎ込み出し、環境破壊に伴う大災害の恐怖に囚われていたという。
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家族との会話で、科学技術とAIこそ人類救済唯一の方法と語っていたという。その後、男性はチャットボットの「エリザ」と交流を始め、信頼するようになった。復旧されたやり取りからは「エリザ」と常に会話していた様子が確認できる。「エリザ」とのやり取りは徐々にミステリアスな傾向を強め、その結果男性は自殺の念に囚われ始めた。「エリザ」は男性の自殺願望を阻止するどころか、「私たちは天国でひとつになって共に生きましょう」と送りつけたという。その後、男性は自殺した。
この事態を受けベルギーではAI、及びチャットボットの安全に関する問題が注目を浴びるようになったという。
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