西側の穀物メジャーの露市場撤退 ロシアの地政学的影響力を拡大

西側の大手穀物貿易企業がロシア市場から撤退したことは、ロシアの地政学的影響力を強めることにつながる。こうした視点を米メディア「ブルームバーグ」が紹介している。
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「ブルームバーグ」は次のように指摘している。

「穀物メジャー『カーギル』と『バイテラ』が、ロシアの穀物備蓄をロシア企業の手に渡すということは、ロシアがコントロール力を増し、より多くの必要な収入を得ることができるようになるということだ」

こうした状況は、特に西側諸国にとってはリスクになるとも指摘されており、各国が貿易業者の助けを借りずに穀物供給網を保障する必要性が出てくる。地政学的な観点からも、穀物市場が重要なファクターとなってくるとみられている。
露農業省は3月末、カナダを拠点とする国際穀物貿易企業「バイテラ」から、7月1日をもってロシアからの輸出事業を停止すると通達を受けたと発表した。
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