記事では「米政府は、すでにG7各国に中国の経済威圧に共同で対処するよう事務レベル協議で求めた」と述べられている。2023年のG7の主要議題の一つに掲げるよう要請しているという。
同紙は、中国による経済威圧への対抗措置案として「中国への関税の引き上げ措置」、「経済圧力を受けた国への資金援助や金融支援」、「経済圧力を受けた国が輸出量を増やせる仕組みの構築」の3案を提示している。
なお、米政府・連邦議会は関税引き上げなどの法整備を検討しているという。
一方で、ドイツや日本などは中国との経済的つながりが深く、米国と共同で対抗する取り組みに参加すれば中国の反発は必至だと指摘されている。また、関税引き上げなどの具体的な報復措置に慎重になる国があり、難航する可能性もあるという。米国が中国よりも先に対抗措置を講じれば、国際ルールを乱す可能性もある。
これよりも前、中国外交部の毛寧報道官は、米国の中国企業に対する制裁は、中国をけん制したいという米政府の思惑と関係があると述べた。同氏によると、米国は虚偽の事実に基づき、自らの欲求に則り、中国企業に圧力をかけ、通常の貿易・経済協力を政治化している。
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