ザドルノフ氏は、新たな経済危機の結果、及ぼされる影響は、今回は市場の不均衡の問題に地政学上の問題が加わったために2008年の危機に比べては勝ると見ている。ザドルノフ氏は、コロナウイルスのパンデミックの時期、ニュージーランド、豪州、カナダ、スウェーデンなどの諸国で不動産価格が異常な値上がりを見せたが、今、これらの国では逆に20%ほど下がっていると指摘している。
一方で銀行セクターの危機についてはザドルノフ氏は、欧米の証券市場ではすでに修正が始まっているため、危機は2024年の初めにも克服される可能性があるが、経済の主要なセクターでの資産価値の均衡を見た場合、ベンチャー資本、仮想通貨資本の「ガス抜き」とインフレ抑制は2024年末よりも前には解決されないと見ている。
先日、スプートニクは世界経済危機の中でもロシアの銀行システムが欧米より安定している理由について、ある米国人専門家の見解を紹介している。
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