「ブルームバーグ」によると、バフェット氏は2020年に61億ドルで日本の5大総合商社(伊藤忠商事、丸紅、三菱商事、三井物産、住友商事)の株を購入。その後24億ドルの追加投資を行った。その後、各社の株価は1.5~2.3倍に上昇し、現在保有する5社の株式総額は130億ドル(約1兆7400億円)と推定されている。つまり、わずか3年足らずで日本株だけで45億ドルの利益を上げた計算になる。
バフェット氏は日本を訪れていて、11日には日本メディア各社のインタビューに応じた。日経新聞などによると、バフェット氏はこれまで6パーセントあまりだった各社株式の保有比率を、7.4パーセントまで高めたと表明。米国株以外では最大の投資となっているという。また、「次の投資先は常に頭の中にある。価格次第だ」と、日本株への投資拡大も示唆した。
バフェット氏は米投資持株会社「バークシャー・ハサウェイ」の筆頭株主であり、会長兼CEOを務める。その卓越した投資手法で財を成し、ジョージ・ソロス、ジム・ロジャーズと並び世界3大投資家としても知られている。「フォーブス・世界長者番付2023」では保有資産は計1060億ドル(約14兆1700億円)とされており、世界5位となっている。
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