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世界初 完全に機械化された肺移植手術に成功 スペイン

スペイン・バルセロナのバルデブロン大学病院は17日、世界で初めてとなる完全に機械化された肺移植手術に成功したと発表した。医師が手術用アームを遠隔操作するもので、従来の方法に比べて傷口が少なくなり、安全性の向上や患者の負担の軽減が期待される。
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病院によると、この手術は肺線維症の65歳の男性患者に対して行われた。体にとっての害が少ない「低侵襲手術」の技術が用いられた。また、損傷した肺を切除し、新しい臓器を移植するためにわずか8センチの穴を開けるという新たなアプローチがとられた。

「これまで可能なオプションだった唯一の方法は、ろっ骨を広げて胸を開き、大きな開口部をつくることだったが、もはやその必要性がなくなったということを意味する」

従来の肺移植の方法は患者に負担が大きく、長期で困難なリハビリが必要だったが、この新しいアプローチを使えば、皮膚や脂肪、筋肉をわずかに切り取るだけで済み、傷も最小限に抑えられる。これは安全性が高まるだけでなく、ほとんど痛みもないという。病院は「歴史的な転換点であり、無数の患者の人生を変えると信じている」と自信をみせている。
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