作者はドイツ人芸術家のボリス・エリダグセン氏で、彼の作品は1940年代風の女性2人のポートレートとなっている。だが、これは完全にAIがつくったものとなっている。
エリダグセン氏は「AIの作品を主催者側が受け入れる準備があるかを確かめるためにやった」と話し、受賞を辞退した。そして、「AIの作成したものを写真と認めてもいいか」というオープンな議論を加速させるべきだと呼びかけている。
一方、主催者「WPO」の広報担当者によると、審査員らは作成にAIが使われたことに気づいていた。それでも、「クリエイティブ部門では最先端のデジタル手法を含む様々な実験的画像作成アプローチを歓迎する」としており、審査員もエリダグセン氏とAIの「共同作成」によって創られたものと評価し、受賞が決まった。
AIの利用方法をめぐっては世界中の様々な分野で議論が加速している。日本の大学は、AI(人工知能)技術を用いたチャットボット「ChatGPT」に関して、教育や勉学にさまざまな影響が及ぶとみられることから、利用基準を示したり、注意喚起を行うところが出てきている。
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