ミグ31D迎撃戦闘機
同誌の記事では、ロシアのミグ31Dフォックスハウンドは対衛星戦の戦闘機で、衛星攻撃兵器を搭載することができるが、現在開発がどの段階にあるかは不明だと強調されている。
ミグ31シリーズは、その高速性と耐久性が高く評価されており、現在世界最速の戦闘機。ミリタリー・ウォッチの専門家らは、同戦闘機は宇宙空間を大型ミサイルを搭載して飛行できるように開発されており、さらに驚いたことに、あらゆる種類のミサイルや砲を最高高度から発射することができると強調している。
ミグ31
© Sputnik / Vitaliy Ankov
レーザーシステム「ペレスヴェート」を搭載したイリューシン76型機
ミリタリー・ウォッチの評論家たちは、「ペレスヴェート」が「対衛星戦」のために開発され、2018年12月から実験的な戦闘任務に置かれていることに言及している。また記事では、イリューシン76とその派生型に搭載されたレーザー兵器システムのオンボード・バージョンは、衛星に対して非常に大きな効果を発揮すると述べられている。
移動式防空システムS-500
記事によると、S-500はロシアの「新レベル」の防空システムで、600キロ離れた航空機や大陸間弾道ミサイル、また低軌道上の人工衛星を破壊することができる。
ミリタリー・ウォッチは、近宇宙の衛星を地上から破壊する方が空から破壊するよりもはるかに安価であるため、NATOの衛星ネットワークを無力化するこのような方法は最も収益性が高い可能性があると報じている。さらにS-500は移動式であり、多数を展開することが可能。
S-500 「プロメテーイ」
© 写真 : UralVagonZavod
ミサイル防衛システムA-235
専門家らは、ロシアの「最高クラス」の防空システムは、ミサイル防衛および宇宙防衛システムA-235だと指摘している。同システムは3種類の弾道弾迎撃ミサイルを搭載することができ、そのうち最も射程が長いのは51T6。51T6の射程は最大1500キロ、最高高度は800キロ。
電子戦機「ポルブシチク2」とイリューシン22PP
ミリタリー・ウォッチは、「ポルブシチク2」は現在開発中で、対衛星ミッションを考慮して設計されており、ロシア航空宇宙軍が運用しているイリューシン22PPの後継機になる見込みだと指摘している。記事では、イリューシン22PPについて、レーダー、地対空ミサイルおよび巡航ミサイルの誘導システム、戦術データ交換ネットワークを故障させるために開発されたが、複数の報告によると、敵の衛星の電子機器を無力化させることもできる。
スプートニク通信は先に、ロシアの軍関係者を引用し、米国は小型の戦闘用宇宙機を開発しており、テストを部分的に行っていると報じた。
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