中国が「敵」の衛星を掌握できるサイバー兵器を開発=メディア

中国は「敵」の衛星を「掌握」し、戦時中のデータ送信や監視に役立たなくするためのハイテクサイバー兵器を開発している。英紙「フィナンシャル・タイムズ」が、インターネット上に公開された米国防総省の機密文書を引用して報じている。
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米国の情報機関は、中国がこうした技術の開発を進めているのは、中国当局が目指す情報コントロールへの重要な一歩だとみている。
その機密文書によると、中国によるサイバー攻撃は、「敵」の衛星が運用者から受け取る信号を模倣することを目的としている可能性がある。こうすれば、中国は敵の衛星を乗っ取り、敵側では軍事作戦の重要な場面で送信トラブルが発生する。同紙によると、米国自体はそのような能力を有しているかどうかを公表したことはない。
米国国家安全保障会議、米中央情報局(CIA)、米国防総省は、この情報に関するコメントを控えている。
米国 ロシアの衛星を無力化する戦闘用宇宙機を開発
米国では、米国防総省の機密文書がSNSに流出した件について調査が行われている。流出された文書の内容の真偽は、現在のところ正式に確認されていない。13日、米国空軍州兵のジャック・テシェイラ容疑者が、機密文書を入手し、ゲーム愛好家が使うチャットアプリ「ディスコード」に投稿・拡散させた疑いで逮捕された。
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