米ハワイ大学マノア校(米国)の研究者らは今回、海洋におけるプラスチック汚染の意外な「副作用」を発見した。研究者らが、太平洋ゴミベルトから採取した105個のプラスチックサンプルを調べたところ、その70%以上が、通常は沿岸水域に生息し、外洋ではすぐに死ぬ37種類の無脊椎動物の住処になっていることが分かった。さらに、これらの生物は、長い旅を経て浮遊ゴミにたどり着き、新しい住処が生活と繁殖に快適で安全な場所として認識していると研究者はみている。その中でも特に「人気の住処」だったのは、特に沿岸生物の密度が高い漁網だった。
研究者らによると、今日、多くの動物の環境を根本的に変える人為的な起源を持つ特殊な生態系ニッチが出現しているという。そういった沿岸生物は外洋で新たな課題に直面するものもいれば、逆に、かつてはアクセスできなかった世界の広大な海を探索する機会を与えられ、以前には存在しなかった新しいコミュニティを形成する生物もいるのだという。
スプートニクは以前、環境保護団体が太平洋ゴミベルトで回収したものについて伝えている。
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