マクロン氏は、仏紙ル・パリジャン紙に対し次のように語った。
「我々の任務は、ウクライナが全力で耐え抜くことを支援し、ロシアに勝利させることなく、この紛争を拡大させないことだ。我々は、この戦争が拡大しないように何でもするつもりだ」
これに先立ち、ブルームバーグは匿名の情報筋の話を引用し、マクロン氏には、ロシアとウクライナの交渉につながる可能性のある計画を中国に提案する意向があると報じた。マクロン大統領は、外交政策顧問のエマニュエル・ボヌ氏に、中国の外交トップの王毅・共産党中央外事工作委員会弁公室主任と共に交渉の土台作りを行うよう指示したとされている。
一方、中国外交部はブルームバーグの質問に対し、情報の出所がわからず、その信憑性を確認することが困難だと指摘した。ロシア大統領府のペスコフ報道官は、ロシア側はマクロン氏の和平計画について把握していないと述べた。
ロシア側は交渉の用意があると再三表明しているものの、ウクライナ側は大統領令によってロシア側との交渉を禁止している。また、ゼレンスキー大統領はG20サミットで、「ミンスク3(=新たな停戦合意)」はありえないとコメントしていた。ロシア大統領府のペスコフ報道官はスプートニク通信に対し、こうした言葉は交渉に応じないというウクライナの立場を「完全に裏付けるものだ」と述べた。西側諸国は常にロシアに交渉を呼びかけ、ロシアはその意思を示しているが、西側諸国はウクライナが常に交渉を拒否していることを無視している。ロシアのネベンジャ国連大使は、スプートニク通信のインタビューに対し、ロシア側の提案と戦況を考慮して、ウクライナの和解案を検討する用意があるが、ウクライナの政権は興味を示してないと述べてきた。
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