同局によると、23日に行われたウクライナ産食品輸入問題をめぐる欧州委員会のバルディス・ドンブロフスキス副委員長とポーランド、スロバキア、ハンガリー、ルーマニア、ブルガリアの代表による交渉は結論に至らぬまま終わり、24日の農相会合で継続される。
同局のブリュッセル特派員によると、欧州委員会は「譲歩する構えがある」とし、ウクライナからの輸入禁止品目のリストを拡大するとしている。会議の参加者の一人によると、「進展があり、交渉は正しい方向に進んでいる」という。
現在、欧州委員会はウクライナ産小麦、トウモロコシ、アブラナ、ヒマワリの種の輸入禁止に正式に合意しているが、「非公式」ながら、5カ国が提出したリストの中から卵や鶏肉など他の食品も含める構えがあるという。以前の報道によると、ポーランド政府はウクライナ産果物、卵、鶏肉、砂糖、蜂蜜に輸入制限を課すことを提案している。
ポーランド、ハンガリー、スロバキア、ブルガリアの4カ国は、輸入関税が撤廃されていたウクライナ産穀物やその他の植物・動物由来製品に関して、22日から輸入を一時的に禁止する措置を発動した。
先に、これらの国々の首相らは、ウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長に宛てた書簡で、ウクライナからの供給が大幅に増えたため、穀物、アブラナ、鶏肉、砂糖、リンゴジュース、ベリー類、蜂蜜、小麦粉、パスタの「輸入がかつてないほど増えている」と訴えた。
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