サンダース上院議員は大統領選に出馬せず、その理由とは

バーニー・サンダース上院議員(バーモント州、民主党)はこれまで二度に渡って大統領選に出馬していたものの、2024年の大統領選には参加せず、現職の再選実現に向けて協力する。
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先にバイデン大統領は2024年への出馬を正式に表明した。大統領選に参加する上では民主党内での候補者指名争いに勝利する必要がある。その上で、共和党候補者との決選投票に挑む。サンダース議員はAP通信の取材に応じた中で、次のように指摘した。

「いまこの国に必要なのこと。それはドナルド・トランプなのか、それとも右翼出身の新たなデマゴーグなのかどうかだ。その人物は米国の民主主義を破壊し、女性から選択の権利を奪い、武器、人種差別、性差別、同性愛嫌悪の問題に取り組まないだろう。私は大統領選が再選を果たすよう、出来ることを全て行う」

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サンダース議員によると、バイデン大統領を支持することこそが現在の課題だという。これにより、労働者階級の利益を保護するとした。また、大統領選に出馬することは、「大変な特権」であり、その特権を二度も行使できたことは大変な名誉だったとコメントした。これにより「米国の政治の本質に多少なりとも影響を与えることができたのではないか」との期待を示した。ただし、上院の保健教育労働年金委員会で委員長を務めるサンダース議員にとって重要なことはバイデン氏を再選に導き、労働者の利益を保護することだという。
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サンダース議員は2016年と2020年の大統領選に出馬したものの、社会主義者、共産主義者のレッテルを貼られ、民主党内の候補者指名争いに敗れていた。サンダース議員は2006年以降、連邦議員として選出され続けている。
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