ウクライナにはクリミアとドンバスの全てを破壊する権利がある=宇政府高官

ウクライナはクリミア半島、ドネツク人民共和国、ルガンスク人民共和国、ザポロジエ州、ヘルソン州にある全ての施設を破壊する権利を持つ。ウクライナのミハイル・ポドリャク大統領府長官顧問が指摘した。
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先に米紙ワシントンポスト(WP)は米国防総省の流出文書を引用し、ウクライナ軍が2023年2月24日にロシア領への攻撃を計画していたと報じていた。ただし、米国政府の要請によりウクライナ軍はこの攻撃を中止したという。
ポドリャク氏はテレビ番組の生放送に出演した中で、次のように発言した。

「なぜウクライナに(モスクワを攻撃する必要があるのか)。今日、我が国は兵器とその使用方法に関して言えばパートナーとの連携に完全に依存しているのだ。一発お見舞いしたところで、どんな軍事的課題を遂行できると。我々には他に優先目標がある。国際法によって我々に保証されていること、つまり法的権利を持つこと。それはクリミア、ルガンスク、ドネツク、ザポロジエ、ヘルソンにある全てを破壊する権利があるということだ。この点においてはいかなる法的反駁も我々に起こすことはできない」

ポドリャク氏によると、モスクワを攻撃したところで危機は解決しないとウクライナ側は判断しているという。
米国家安全保障局(NSA)が2月13日に発表した文書によると、政府はこの日、ロシアに暮らす市民に再び退避を呼びかけたと言う。しかし、2月22日になって発表された中央情報局(CIA)の報告書によると、ウクライナ国防省中央情報管理局は米国政府の要請に応じてモスクワへの攻撃を中止したという。なお、ウクライナ保安庁などの特殊部隊がモスクワに対する攻撃中止に同意したことを示す文書はないとのこと。
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