IT・科学

日本の「HAKUTO-R」 月面着陸に挑戦も通信途絶える

日本の宇宙開発ベンチャー企業「ispace(アイスペース)」の月探査プロジェクト「HAKUTO(ハクト)-R」の月着陸船が日本時間26日未明、月面着陸に挑戦した。着陸に向けて徐々に降下したが、その後通信が途絶えた。依然、着陸の成否は判明しておらず、同社が調査を続けている。
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月面着陸の様子は「HAKUTO-R」の公式YouTubeチャンネルでも中継された。着陸直前には通信が確認できたが、着陸予定時刻を過ぎた後、通信が確認できなくなった。同社は次のように発表した。

「現時点でまだ着陸の確認ができていません。現状ではランダー(着陸船)からの通信が確認できていません。私たちの推定では、月面着陸が完了できなかった可能性もあります」

「ispace」は調査を続け、着陸船の状態が明らかになり次第発表するとしている。
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「HAKUTO-R」の月面着陸船は、幅約2.6メートル、高さ約2.3メートル。昨年12月に米民間宇宙企業「スペースX」のロケット「Falcon 9」によって宇宙に打ち上げられていた。成功すれば民間としては世界で初めての月面着陸となる。
月面着陸船は、JAXA、タカラトミー、ソニーグループ、 同志社大学などが共同開発した小型探査機のほか、アラブ首長国連邦が開発した月面探査車「ラシード」などを積載していた。
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