ケニア 「飢餓カルト」の信者95人が遺体で発見

ケニア南東部マリンディ近郊の森でこのごろ、飢餓によって死亡した95人の遺体が見つかった。「餓死すればイエスに会える」とうたうキリスト教系を名乗るカルト教団の信者らとみられており、今後も犠牲者はさらに増える恐れがある。現地メディア「Star」などが伝えている。
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「Star」などによると、問題となっているカルト教団は「国際教会・朗報」と呼ばれており、教祖のポール・マッケンジー容疑者が約20年前に設立。「餓死することで天国への道が開ける」とうたい、信者らに食事の拒否を迫っていた。
今月14日に地元警察は、マリンディ近郊のシャカロンの森で4人の遺体が見つかったと発表。そのほか、飢餓で極度の栄養失調状態で見つかった11人も病院に搬送されている。その後、森では次々と遺体が見つかり、これまでに少なくとも95人の死亡が確認されている。
ケニア軍も兵士らを派遣し、遺体の捜索に当たっている。また、ケニア赤十字は遺体安置所の不足を解消するため、大型の冷蔵庫を現地に移送していると明かしている。
教祖のマッケンジー容疑者は以前にも、今回と同様に飢餓で亡くなったとみられる複数の信者の遺体が見つかった際に逮捕されている。だが、その後保釈されていた。遺体発見を受けケニアのルト大統領は24日、教団は残酷な犯罪のために宗教を利用していると指摘し、「マッケンジーのような者は刑務所に入れなくてはならない」と厳しく非難している。
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