インドはロシア産原油を対象とした西側の制裁には正式に参加していないが、インド最大の銀行は購入価格が西側が上限とする1バレル=60ドルを下回るように注視している。このような政策は、インドの製油所が石油製品の輸出で記録的な利益を上げるのを可能としている。
ブルームバーグによると、EUによるロシア産石油製品の禁輸措置はロシア企業の製品のみに適用され、第三国の製油所でつくられた製品は制裁の対象にはならない。
インドはロシアからの原油輸入が増加したことで、自国の製油所で原油を精製することができる。精製工程を経て軽油などに生まれ変わった石油製品は、地元の生産者によって欧州諸国へ輸出される。なお、輸出品の総コストは輸入した原油価格を上回っているため、インドは一定の「値上げ額」でEUに石油製品を販売することが許されるという。
関連ニュース