ウクライナ、ポーランドやEUに抗議 農産物の禁輸巡り

ウクライナ産穀物などの禁輸措置をめぐり、ウクライナはポーランドや欧州連合(EU)に対し、抗議した。ウクライナ外務省のオレグ・ニコレンコ報道官が自身のSNS上で明らかにした。
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ニコレンコ報道官は次のように指摘している。

「このような制限措置は、どのような理由があったとしても、ウクライナとEUの間による協定に反するものであり、EU統一市場の標準にもそぐわないものである」

また、ニコレンコ報道官は、ウクライナからEUへの農産物輸出を直ちに再開させるための法律的要件が存在していると強調している。
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昨年、EUはウクライナ製品に対する輸入関税の1年間の撤廃を決定。陸上、河川を利用した交易ルートを開き、大量のウクライナ産農作物が欧州に流れ込むことになった。ウクライナ産農作物は世界市場に供給されると同時に、ウクライナの輸出を増やすことにつながると期待されていた。だが、実際には輸出されたものの多くはウクライナと国境を接するEU諸国に「定着」してしまい、結果的にこうした国で農作物の過剰供給や価格崩壊を生み出してしまった。
ウクライナの隣国ポーランドやハンガリーは4月15日、地元の農家らの反発を背景に、穀物や乳製品、野菜、肉などのウクライナ産農作物の輸入を禁止。ルーマニア、スロバキア、ブルガリアも2国に続き、一部品目を対象に同様の措置をとっている。ポーランドは更に禁輸品目を拡大する意向を示しているほか、慎重姿勢を示しているEUの執行機関・欧州委員会も、東欧諸国に譲歩して禁輸リストの拡大を非公式に認めたという。
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