ニコレンコ報道官は次のように指摘している。
「このような制限措置は、どのような理由があったとしても、ウクライナとEUの間による協定に反するものであり、EU統一市場の標準にもそぐわないものである」
また、ニコレンコ報道官は、ウクライナからEUへの農産物輸出を直ちに再開させるための法律的要件が存在していると強調している。
昨年、EUはウクライナ製品に対する輸入関税の1年間の撤廃を決定。陸上、河川を利用した交易ルートを開き、大量のウクライナ産農作物が欧州に流れ込むことになった。ウクライナ産農作物は世界市場に供給されると同時に、ウクライナの輸出を増やすことにつながると期待されていた。だが、実際には輸出されたものの多くはウクライナと国境を接するEU諸国に「定着」してしまい、結果的にこうした国で農作物の過剰供給や価格崩壊を生み出してしまった。
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