フランスで前代未聞のロシア嫌悪 ロシアが国連で懸念を表明

ロシアは、フランスにおけるロシア語話者が直面している前例のないロシア人差別を懸念しており、フランスに対してこうした脅威に目を向けるよう求めている。国連ロシア外交団の一員、クリスティーナ・スカチョーワ氏が国連人権理事会に表明した。
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スカチョーワ氏はフランスの人権状況にまつわる議論の際、このように述べた。

「我々は、前例のないロシア嫌悪(ルッソフォビア)のケースに注目している。日常レベルでロシア人を差別しているという事実や、ロシア人に対する攻撃について定期的に情報を得ている。我々は、フランス当局に対し、ロシア語話者に対する匿名の脅威に目を向けるよう求める」

同氏は、ロシアがフランスにおける人種、民族、宗教的理由による差別を懸念していることを指摘。
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ロシアはフランスに対し、国家、民族、宗教的少数派に対する暴力やヘイトスピーチのすべてのケースにおける処罰の保証、表現とメディアの自由を保証し、治安部隊による「過度」な武力行使のすべてのケースを速やかに調査するよう勧告している。
西側諸国はウクライナ情勢をめぐってロシアへの制裁を強化した。これに加え、多くの外国で前例のないレベルのロシア嫌悪が生じている。ロシア外務省によると、ロシア人およびロシア語話者に対する攻撃的な行為は、ロシア人学生、スポーツ選手、文化人、芸術家に影響を与えている。ロシアのプーチン大統領は、西側のロシア嫌悪は人種差別に過ぎないと述べてきた。プーチン大統領、ロシア文化を「廃止」する人々を愚か者と呼び、そういう人々は世界の文化の一部を自ら奪っていると強調した。
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