ミリタリー・ウォッチ・マガジン誌によると、2022年2月以降、ロシアの国防セクターが滑空爆弾を大幅に増産したため、在庫が大幅に増えた。増産の決定は、ウクライナでの作戦におけるニーズと、ロシア領付近で拡大するNATOのプレゼンスに対する国防の両方のニーズを満たすためにとられた。
「滑空爆弾は航空機がウクライナの対空防衛システムを克服しながら投射する場合の命中の精密度が並外れているだけでなく、標的まで約70キロの距離を滑空できるため、標的の真上を飛行し、従来型の重力の法則で落とす爆弾と比較した場合、撃墜されるリスクは格段に減る」
記事によれば、ウクライナ軍の保有するソビエト製の防空システム、S-300は、現在ロシアで製造されているS-300の最新型とは異なり、射程距離は約100キロメートル、ないしはそれ以下に制限されている。ロシアの同種の防空システムの射程は400キロメートルであることから、ロシア軍機はさほど被弾の危険度を感じずにより自由に滑空爆弾を展開することができる。
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