モナリザの背景に描かれた橋を特定=伊歴史家が主張

イタリアの歴史家、シルヴァーノ・ヴィンチェッティ氏は、レオナルド・ダ・ヴィンチの名画「モナリザ」の背景に描かれている橋の場所を特定したと主張した。英紙「ガーディアン」が伝えた。
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これまで、「モナリザ」の背景に描かれていた橋は、イタリア中部のトスカナ地方アレッツォ郊外のブリアーナ橋、北部トレッビア川にかかるボッビオ橋など様々な仮説が唱えられてきた。だが、ヴィンチェッティ氏はいずれも違うと考えており、新説を提唱した。
ヴィンチェッティ氏はアレッツォ郊外のアルノー川にかかる古代ローマ時代のロミト・ディ・ラテリーナ橋が、「モナリザ」の背景に描かれていると主張している。
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ヴィンチェッティ氏が「モナリザ」の背景に描かれた橋だと主張するロミト・ディ・ラテリーナ橋

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「モナリザ」の背景に描かれた橋

この橋は現在半壊しており、1つのアーチしか残っていない。だが、ヴィンチェッティ氏の調査によると、当時は4つあったという。「モナリザ」に描かれているのもアーチが4つとなっており、辻褄はあう。ブリアーナ橋やボッビオ橋はそれ以上のアーチが残っている。
また、ヴィンチェッティ氏はルネサンス期のトスカナ地方の支配者、メディチ家の文書も研究。それによると、「モナリザ」が描かれた16世紀初頭、ロミト・ディ・ラテリーナ橋周辺は地域交通の要衝として栄えていた。ダ・ヴィンチも当時、周辺に住んでいたという。
「モナリザ」は現在、ルーヴル美術館が所蔵している。昨年6月には障害者を装った若い環境活動家がケーキを投げつける騒動があった。
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