ヴィンチェッティ氏はアレッツォ郊外のアルノー川にかかる古代ローマ時代のロミト・ディ・ラテリーナ橋が、「モナリザ」の背景に描かれていると主張している。
この橋は現在半壊しており、1つのアーチしか残っていない。だが、ヴィンチェッティ氏の調査によると、当時は4つあったという。「モナリザ」に描かれているのもアーチが4つとなっており、辻褄はあう。ブリアーナ橋やボッビオ橋はそれ以上のアーチが残っている。
また、ヴィンチェッティ氏はルネサンス期のトスカナ地方の支配者、メディチ家の文書も研究。それによると、「モナリザ」が描かれた16世紀初頭、ロミト・ディ・ラテリーナ橋周辺は地域交通の要衝として栄えていた。ダ・ヴィンチも当時、周辺に住んでいたという。
「モナリザ」は現在、ルーヴル美術館が所蔵している。昨年6月には障害者を装った若い環境活動家がケーキを投げつける騒動があった。