NHKによると、尹氏は首脳会談で「東京での首脳会談から2か月もたたないうちに、韓日関係の本格的な改善がはっきりとあらわれている」と述べた。また「過去の歴史が完全に整理されなければ、未来の協力に向けて一歩も踏み出せないという認識から脱しなければならないと思う」と強調した。
岸田首相は、首脳同士が互いの国を行き来するシャトル外交について「本格化できることを大変うれしく思っている」と述べ、「3月の会談から2か月足らずの間に、さまざまな対話がダイナミックに動きだしている」と語り、「2国間関係の進展について意見を交わしたい」と述べた。
また岸田氏は、今月19~21日に日本の広島で開催されるG7サミットに言及し「サミットも見据え、北朝鮮を含むインド太平洋地域の最新情勢やグローバルな課題における連携についても議論したい」と述べた。
岸田首相と尹大統領は首脳会談後、共同記者会見に臨んだ。両首脳は、東京電力福島第1原発の処理水を海に放出する計画について、韓国が専門家による視察団を現地に派遣することで合意した。
岸田首相は、広島サミットに合わせて日米韓3か国による首脳会談を行い、北朝鮮情勢について話し合うことを明らかにした。両首脳は、北朝鮮による挑発行為を踏まえ、抑止力と対処力を強化することの重要性で一致した。
岸田首相は歴史認識をめぐり、植民地支配への「痛切な反省とおわび」を表明した1998年の日韓共同宣言に言及し、日本政府の立場は「今後も揺るがない」と述べた。
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