同紙は、「日本におけるNATO連絡事務所はもはや象徴的なものではなく、中国の周りに安全保障システムを構築するための重大なステップだ」と強調している。
NATO圏の形成は政治的な基準に基づくものであり、NATO非加盟国にとってはこのゾーンの拡大が脅威となる可能性がある。
同紙が引用したアナリストは、「NATOがヨーロッパに出現したのは、帝国と覇権の間で影響圏をめぐって長年にわたる闘争があったからだ。そうした闘争により、ヨーロッパは世界的な戦争災害の発祥の地となった。このモデルがアジアに導入されれば、宗教、社会・歴史的伝統、政治体制が異なるこの地域の国々が共通の安全保障秩序を見出そうとする努力が損なわれることになる」と強調している。