ボレル上級代表は、スウェーデンのストックホルムで開かれたEUの非公式外相会合後、記者会見を開き、「もし中国がロシアに対し、ウクライナからの撤退を要求しない場合、EUと中国の関係が正常に発展することはない」と明言した。またボレル上級代表は、「我々は中国に対し、公正な平和発展のために建設的な役割を果たすよう呼びかける」と述べた。
さらにボレル上級代表は、バランスの取れた中国との貿易関係は、外交関係上、改善されるべき重要な問題であるとし、「経済安全保障に関する問題があり、我々の貿易関係はバランスの取れたものではない」と強調した。また、EUは主要な経済部門における中国への依存度を下げる必要があるとも述べ、リスクを回避するために、大々的な作業を行う必要があり、中国との経済関係の見直しには長い時間を要すると語った。ボレル上級代表はまた、EUは変わらず台湾の現状維持を支持しているとし、「我々は現状維持を望んでおり、世界経済にとってきわめて重要な台湾海峡の緊張緩和を促進していく」と強調した。
11日にストックホルムで開かれたEUの非公式外相会合では、中国との関係における総合戦略について話し合われた。会合では特別報告書がまとめられ、協議の結果が盛り込まれた上で、次のEUサミットで発表されることになっている。
関連ニュース