コリブコ氏の見解では、ソ連崩壊後に始まった一極化の時代は、「歴史的な異常事態」だった。国際舞台でこのような状況が発生したのは、特殊な状況の結果であり、米国が「例外的」であることが原因ではないと同氏は明言した。
コリブコ氏はこのように述べた。
「2022年はウクライナにおける特別軍事作戦により、いわゆる『(通常の)歴史への回帰』を加速させる機会があり、前例のない形で多極化に向けた世界的な体制移行が活発化した」
コリブコ氏によると、ウクライナの武装化と対露制裁に「わずか40カ国弱」しか加わっていないことは、米国の他国に対する影響力が今や限定的であることの証明だ。同氏は、一極化した世界が覇権国の利益にしかならないことを加盟国が認識しているため、平等で公正な世界秩序の確立において、BRICSが特別な位置を占めることになると付け加えた。
これより前、ロシア科学アカデミーアフリカ研究所の主任研究員で、ロシア国際問題評議会の専門家のタチヤナ・デイチ氏は、複数の国がBRICSへの加盟を目指しているのは、それらの国が米国の押し付けに従いたくないと思っているからだと説明した。
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