G7教育相会合は13日に富山市で、14日は金沢市で討議が行われ、共同宣言が採択された。NHKによると、共同宣言では、自由や平和の礎としての教育の普遍的な価値を支持し、すべての人が質の高い教育を受けられるよう取り組むとしている。
議長を務めた永岡文部科学相は、記者会見で「コロナ禍やウクライナ情勢、デジタル化などの教育を取り巻く環境の変化を念頭に置き、密度の濃い議論を行った。各国のみでの対処が困難な課題が頻発している今だからこそ、G7や国際機関が世界中の子どもたちを支え、育てることができるよう連携していくことが重要だ」と述べた。
共同宣言では、「ChatGPT」をはじめとした文章や画像を自動的に作り出す「生成AI」などのデジタル技術の進展は、学習や指導に好機をもたらすと同時に、教育システムに対して課題を提示していると明記されている。
また、「従来の対面による教育に加え、コロナ禍を契機として進展したリアルとデジタルを効果的に融合した教育の促進に向けて、情報コミュニケーション技術(ICT)環境の整備を継続していく」との方針が示されたほか、留学などG7各国間の国際交流をコロナ前の水準に戻すとともにさらに拡大を図っていくことなどが盛り込まれた。
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