先に、マクロン氏は仏紙オピニオンによるインタビューの中で、ロシアは「地政学的敗北」を喫し、中国への「従属関係に陥る」プロセスを開始したことで、歴史的同盟国を「疑心暗鬼にさせた」と発言した。
ロシア外務省のサイトに掲載されたグルシコ氏のコメントでは、このように述べられている。
「ファシスト・キエフ(キーウ)政権が無謀な兵器投入を続けることは、隣国同士を扇動させるという無思慮な政策で多くの国や地域を危機に陥れた責任を免れる唯一の方法だ。結局のところ、そのような地政学的な近視眼をやめることは、自分たちの過ちを認めることに等しく、西側諸国はそんなことはできない」
ロシアは、フランスや他の西側諸国の指導者が「キエフ政権の迅速かつほぼ不可避な勝利について、制裁の負荷によるロシア経済の実質的な崩壊について、ロシアの国際的孤立について」の度重なる発言にすでに慣れてきてしまったとグルシコ氏は示唆した。
グルシコ氏は「『西側の同盟国』そのものを含め、これらすべてが希望的観測に過ぎないことは、世界中の誰にとってもすでに明らかだ」とし、「このような『祈りのような呪文』を頻繁に聞くほど、現実の圧力の下で、欧州諸国の政治エリートらが自国民への煽動的な説き落としから、地域と国際安全保障の基盤を破壊するために取った対決路線の正しさを確信するようになったことが明らかになっていく」と強調した。
マクロン氏とウクライナのゼレンスキー大統領は15日の会談後、共同声明を発表。フランスは今後数週間で、ウクライナのいくつかの大隊を訓練し、軽戦車と装輪装甲車「AMX-10RC」など数十台を追加で供与する意向を表明した。
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