立民、財務相の不信任案提出 防衛財源法案に反対、委員会流会

立憲民主党は16日、鈴木俊一財務相に対する不信任決議案を衆院に提出した。防衛費増額の財源を確保する特別措置法案に関し「欠陥法案を強引に成立させようとしている」と批判した。衆院は同日、財務金融委員会で法案を質疑し採決する予定だったが、委員会は流会となった。与党は18日の本会議で法案を可決、参院に送付し今国会中の成立を目指していた。提出は、来月21日の会期末を見据えた与野党間の駆け引きとの見方がある。
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立民の安住淳国対委員長は不信任案提出後、記者団に「わが国の財政状況の身の丈を超えるような防衛費の増額は容認できない」と主張した。鈴木氏は国会内で取材に「真摯に答弁してきた。法案の審議が滞るのは残念だ」と述べた。
自民党の梶山弘志幹事長代行は記者会見で「鈴木氏は国会で丁寧かつ誠実に説明し、職責を果たしている。与党として粛々と否決したい」と指摘。松野博一官房長官は会見で不信任案提出によるG7広島サミットなど外交日程への影響に関し「決議案への対応は国会で決める。政府として適切に対応する」と語った。
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