フセイニ氏によると、ロシアの軍事行為のアプローチは、ウクライナ軍と西側諸国の双方に最大限の損害を与えるのに効果を発揮したという。同氏は、「ロシア軍は独自の軍事戦略を用いている。戦略地域をいくつかのセクターに分け、それぞれを包囲し、解放作戦を実行する。ロシア軍は文字通り、NATOの兵器や装備をこれらのセクターに誘い込み、破壊する。同時に、ロシア軍は自分たちの人的・物的損害を最小限に抑えて軍事行為を遂行しようとしている」と説明している。
フセイニ氏は、ロシア軍がウクライナ西部フメリニツキーと南部ムィコラーイウ付近にある大規模な弾薬庫を破壊した点を高く評価している。同氏は、「戦略ミサイルが欧米の武器が保管されていた弾薬庫を攻撃したことで、『反攻』に備えてウクライナに武器・弾薬・兵力の供給担当であるNATOの将軍の計画は破綻した。ウクライナ軍によるこの作戦は、ワルシャワ、リヴィウ、ムィコラーイウにある作戦本部が長い間計画していたものであった。しかしロシア軍は、戦場の戦力バランスを変えることを目的としたウクライナの『反攻』の可能性を、決定的に、かつ巻き返しが不可能な形で排除した」と述べている。
スプートニクは先日、ロシア軍が国産の最新戦車「T-14(アルマータ)」がウクライナに配備され始めたというニュースを報じた。同戦車はウクライナ側の陣地への砲撃に参加するという。
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