グローバルタイムズは、特別軍事作戦開始から1年が経過し、紛争停止が常に呼びかけられているにもかかわらず、ウクライナ危機は悪化の一途をたどっていることは誰の目にも明らかだと指摘している。中国人専門家らは、紛争を激化させている張本人はウクライナへの軍事支援の強化の姿勢を変えようとしない米国だとして、これを非難している。米国の圧力を受けて欧州諸国もウクライナ向けの武器供給を増やしている。ところがウクライナ紛争がエスカレートすることから利益を得ているのは米国、一国だけだ。グローバルタイムズは、米国は常に他人の懐を借りて自分の問題を解決してきたと批判している。
中国人専門家らは、和平交渉を促すとは、紛争当事者、あるいは複数の当事者らに対して、交渉のテーブルに着き、話し合いを開始するよう説得するのが普通だが、ウクライナ紛争の実体は露米の間のハイブリッド戦争にあり、ウクライナには解決の権限は一切ないと指摘している。グローバルタイムズは、このことから交渉のテーブルにつくよう説得すべきなのはロシアと米国なのだが、実際はこれを行うのは非常に難しいと指摘する。なぜならば米国人には自分の目的が果たされないうちは和平など要らないからだ。その目的とはすなわちロシアに対する完全な勝利に他ならない。
米国内にも事態を冷静にとらえている政治家、外交官が存在し、こういった人々はウクライナには平和、安全、経済復興が重要であり、これに達成するには均衡のとれた和平合意を締結する以外、他に道はないと理解している。
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