中国の旧型工業用原子炉 「ロスアトム」が廃炉に支援

ロスアトムのエドゥアルド・ニキーチン広報担当はスプートニクからの取材に、中国にある工業用ウラン黒鉛炉の廃炉にロスアトムが支援する構えであることを明らかにした。
この記事をSputnikで読む
ニキーチン氏は、廃炉は原子力施設のライフサイクルで必ず通らねばならない最終段階であり、ロシアはこの分野で膨大な経験を蓄積してきたと指摘している。ニキーチン代表はまた、ロシアと中国の原子力施設は非常に似ていることを強調した。
ニキーチン代表はロスアトムの代表団が北京を実務訪問したことを踏まえ、「中国の原子力発電の設備、発展の歴史そのものがソビエト連邦とは切っても切り離せない関係にあります。ロスアトムは現在、核燃料サイクルの最終段階で中国と協力しようとしています」と語った。
ニキーチン代表は、世界で工業用ウラン黒鉛炉の廃炉に成功したのはロシアだけだと指摘し、ロシアのセヴェルスクのウラン黒鉛炉の廃炉に言及した。

「今年、我々はさらに2か所で同様のプロジェクトを完了させます。中国側もきっとこのスキルに関心を持っているはずです。中国は、原子炉の最も効率的な廃炉方法に、特に工業用ウラン黒鉛炉を廃炉にする方法に関心を持っています」

ニキーチン代表は、中国人専門家の専門性の高さと原子力が中国で躍動的に開発されていることを高く評価している。
ロシアの浮体原子力発電所への関心が世界中で高まっている=ロスアトムCEO

「私たちのルーツは同じですが、中国は独自の技術開発を積極的に進めています。ロシアは協力と協調に常に開いた姿勢をもっていますが、それは一方的なものではなく、双方向的なものです。つまりロシアも中国も最も効率的な解決策を提示しあっており、お互いに相手から学ぶべきことがあるのです」

スプートニクは先に、中国が宇宙船に電力と推進力を供給するための原子炉の開発に成功したと報じている。
関連ニュース
独の最後の3原発 環境政党は停止できるか?
トルコとロシアのガス契約は長期的なものであり、世界的な価格が考慮されている
コメント