デサンティス知事はマスク氏が所有するツイッターの音声ライブ配信機能「スペース」で大統領選への立候補を正式に表明する。これにより共和党の候補者指名争いでドナルド・トランプ元大統領の主要なライバルとなる見通し。最新の世論調査によると、デサンティス氏を応援すると回答している共和党支持者は20.8%にとどまる一方、トランプ氏は53.5%となっている。
デサンティス氏はディズニーやアップルなどの企業を敵視している一方、マスク氏の活動は応援しており、マスク氏がツイッター社を買収した際はこの動きを歓迎していた。2022年にマスク氏はデサンティス氏を大統領選で支持するかとの質問に対し次のように回答していた。
「私が2024年で好むのはまともで中道の人物だ。私はバイデン政権に期待していたが、今のところ失望続きだ……仮にデサンティスが2024年、バイデンに対抗するならば、デサンティスは余裕で勝利するだろう。キャンペーンなど行う必要すらない」
デサンティス氏はウクライナ情勢で慎重な姿勢を示している。2023年3月にデサンティス氏はロシアとウクライナ間の衝突を「領土問題」と呼び、米国の重要な利益には含まれないとの見通しを示した。この発言には批判が相次いだことから、デサンティス氏は立場を変え、プーチン大統領を「戦争犯罪者」と呼んだものの、更なるエスカレーションを回避する必要性を主張した。そして2023年4月に日経アジアの取材に応じた中では、停戦を求めることこそあらゆるものにとって共通の利益となると指摘していた。
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