ロシア産ガスの完全供給停止に備えよ 欧州委員会がEU諸国に勧告

欧州委員会はEU諸国に対し、ロシア産ガス供給の完全停止の事態に備えるよう呼びかけている。この呼びかけは同委員会の発表した勧告で明らかになった。
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この勧告では、EUの来冬のガス貯蔵目標は90%に設定されており、ロシアのガス量が完全に不足した場合でも、EU諸国はこの目標を達成することができるはずだとされている。また必要が生じた場合、EU加盟国は供給において協力しなければならない。
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2022年、欧州諸国のロシア産ガス輸入量は50%以上減少の約800億立方メートルになった。供給のメインルートである「ノルドストリーム」パイプラインとそれを補完する「ヤマル―ヨーロッパ」パイプラインの供給が停止し、ウクライナをトランジットする供給量は3分の1に削減された。パイプラインによるロシア産ガスの欧州への供給は現在、ウクライナのガス送電システムへの2つの入口のうちの1つと、トルコ経由の「トゥルクストリーム」と「ブルーストリーム」を経由して欧州に供給されている。
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