ニホニウムは2004年に日本で初めて合成され、その国名にちなんで命名された。ニホニウムは超ウラン元素に属し、原子番号は113。この元素は天然には存在せず、入手するには粒子加速器によって合成する必要がある。ビロヴィツキー氏によると、合成は非常に複雑で費用がかかるものだが、ニホニウムの発見は研究者が超ウラン元素の構造と特性をより深く理解するのに役立ち、将来的には新しい材料や技術の創出につながる可能性があるという。
ニホニウムの作り方
ニホニウムを得るには、安価なカルシウムを自然界にはほとんど存在しない「カルシウム48」に変換する必要がある。この同位体を得るには、磁気分離器を使えば、カルシウムの異なる同位体を原子ごとに分離できる。この合成方法では、同位体カルシウム48を含んだ炭酸カルシウム1グラムは25万ユーロ(約3730万円)にもなってしまう。次にこの炭酸カルシウムをカルシウム48に変換する必要がある。この同位体は1グラムあたり32万ユーロ(約4780万円)にもなる。
カルシウム48を粒子加速器で光速の10分の1まで加速させた後に、アメリシウム箔と反応させる。この反応の結果、元素記号115番目の「モスコビウム」が生成される。その後、モスコビウムのアルファ崩壊が始まり、ニホニウムが生成されますが、これは非常に幸運な場合に限る。ニホニウムができる確率は、10の28乗の1。そのため、ニホニウム1グラムを作るには、少なくとも157澗ドル(21澗7000溝円。澗は10の36乗)の費用がかかるという。
スプートニクは以前、研究者が二酸化炭素を使ってバイオプラスチックを生産できる細菌を発見したというニュースについて報じた。
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