トルコ大統領選挙決定投票を前にトルコリラに前代未聞の圧力

5月28日に大統領選挙決定投票を迎えたトルコでは、投票開始を前に国家通貨のトルコリラの暴落を狙った前代未聞の大きな圧力が講じられている。
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トルコリラに対する攻撃は様々な形で開始された。ひとつは不利な情報形成で、欧米の銀行のJPモルガン・チェースとHSBCホールディングスのアナリストが、現在、ドル20リラの対ドルレートが1ドル24〜25リラの安値に下がるという情報を流し始めた。この情報は欧米のあらゆるメディアで流布されている。
トルコ大統領選挙、28日に決選投票へ=トルコ選管委
別の圧力は金融市場でかけられ、トルコリラの取引が積極的に展開され始めた。欧米の金融プレーヤーはトルコ通貨に対し、相次いでショートポジションを構築し、国内市場でリラを借り、安値での買い戻しが進んだため、リラ安に対する保険料は先週、過去最高水準に達した。
金融関係者からの前代未聞の圧力を受けたトルコ中央銀行は、国家通貨を保護するために国内市場で積極的なトルコリラ売りに出ざるを得ず、5月5日から12日までの1週間だけでトルコの外貨準備高は76億ドル(およそ1兆0690億円)も減少した。
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