米国が全面的にロシア嫌悪を支持しているとは言えない=露ザハロワ報道官 米上院議員の発言に言及

ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は、一般の米国人は自国の政府関係者がどんな発言をしているのか何も知らないため、すべての米国人が完全にロシア嫌悪を支持しているとは言えないと述べた。
この記事をSputnikで読む
テレビ局「ロシア1」の番組に出演したザハロワ氏は、リンゼー・グラム米上院議員がウクライナ支援の一環として米当局が支出した資金が「最も成功した」使われ方をした結果、ロシア人が「死亡」していると発言したこと、これに続いてブッシュ元米大統領が、ウクライナの任務は「できるだけ多くのロシア人を殺すこと」だと発言したことに言及した。

「では、米国全土がそうなのだろうか?いや、全土ではない。そういう人たちがいるのだ。日常生活を送っている米国民は、自らが投票した人たちが自分たちに代わって何を言っているのか何も知らないどころか、思い浮かぶこともない」

ウクライナでの露特別軍事作戦
【視点】ウクライナ ロシア人に対する「殺害許可」と共に米国製兵器を入手=軍事アナリスト
ザハロワ氏によれば、グラム氏の排外主義的な発言が、仮にヒスパニック、アフリカ系アメリカ人、アフリカ人、アジア人などのマイノリティに関するものであれば、米国民は「翌日には取り上げていただろう。」
ザハロワ氏は、米国の政治家がロシア人を殺すという発言を繰り返すことは、「行動への指針」となると強調。以下のように締めくくった。
「これは米国のディープ・ステート(闇の政府)の精神性の一部だ。これが今、行動への指針となっている」
関連ニュース
「すでに常識の域を超えている」 露ザハロワ報道官、露領に対する宇工作部隊の攻撃に関するEU上級代表の発言にコメント
ドイツ首相とナチス式敬礼「すべての境界線を越えた」=ザハロワ報道官
コメント