これはヨーロッパ・プレスが伝えたもので、ボレル上級代表は、今夏ウクライナで何が起こり得るかについて「楽観視していない」と述べ、「ロシアは紛争で勝つという明確な意思を持っていると見ている。勝利を目指している間は交渉には応じないだろう」と指摘した。
一方、ヨーロッパ・プレスによれば、ボレル上級代表は、ウクライナに軍需品を供給する必要性を改めて訴え、EU内の採決システムによって、たとえば戦車「レオパルト」の供給をするのにあまりにも時間がかかりすぎるとして遺憾の意を表した。またボレル氏は、ウクライナが要請しているF16戦闘機についても同様だとの見方を明らかにするとともに、「F16の供与は、現時点ではまだ行われていないが、今後、供与することになっている 」と言明した。
ヨーロッパ・プレスによれば、ボレル上級代表はさらに、ウクライナ紛争の終結後、協議を実施し、「新たな欧州の安全保障システム」を取りまとめるよう要請した。
欧米はロシアに対し、絶えず交渉を呼びかけており、ロシア政府はその用意があることを伝えているが、欧米はウクライナが交渉を拒否し続けていることを無視している。 ロシアのワシリー・ネベンジャ国連大使は、スプートニク通信からのインタビューに対し、ロシアは、ロシア側が示した提案と領土の状況を考慮したウクライナの調整案を検討する用意があるが、ウクライナ政府はこの提案に関心を示していないと述べている。
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