同紙によると「チーズ転がし祭り」は先月29日、イングランド南西部・グロスター近郊のクーパース・ヒルで行われた。参加者は丘の頂上から転がされるチーズを捕まえるため、急こう配の坂を駆け下りていく。
今回、カナダから来たデラニー・アーヴィングさん（19）もこの祭りに参加。アーヴィングさんはスタート序盤、順調に坂を駆け下りていったが、ゴール直前でつまづいて転倒。その際、地面に強く頭を打った。
アーヴィングさんはそのままゴールラインへ到達したが同時に意識を失い、救急隊による応急処置を受けた。
今回アーヴィングさんは見事優勝したものの、医療用テントで目を覚ますまで、自分が優勝したことに気がつかなかったという。
今回アーヴィングさんは見事優勝したものの、医療用テントで目を覚ますまで、自分が優勝したことに気がつかなかったという。
「走った後、頭を打ったのを覚えています。その後、テントの中で目が覚めました。まだ信じられませんが、最高の気分です」
「チーズ転がし祭り」は毎年春に開催される祭り。時速110キロにも達することがあるチーズめがけて坂を一気に駆け下りるため、毎年けが人が絶えない危険な祭りとして知られる。地元の言い伝えによると、祭りは約600年前から毎年開催されてきたが、今では世界中から人々が参加しにやって来るという。日本でもバラエティ番組などで紹介されたことがきっかけで知名度が高い祭りでもある。