南アがロシアへ兵器供与説 指摘の米大使がバイデン政権から顰蹙=米紙

バイデン政権は米国のルベン・ブリゲッティ駐南アフリカ大使の発言に深く憤っている。先に大使は南アフリカがロシアに兵器供与を行ったと批判したことにより、同国からの強い反発にさらされていた。米紙ポリティコが報じた。
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先に大使はブリーフィングで、南アフリカが反米国的行動に関与していると発言し、主要国としての中立を守っていないと非難していた。
国務省によると、米国は南アフリカがロシアに兵器供与を行った可能性について懸念を示しているものの、南アフリカとの関係を重視することから、大使のコメントは評価しないとした。一方、一部の政府高官はポリティコ紙の取材に応じた中で、大使の反南アフリカ的発言を非難していることを認めた。ホワイトハウス高官によると、南アフリカは米国にとってサハラ砂漠以南の重要なパートナーであり、ロシアへの兵器供与を巡る疑惑でもって関係を悪化させたくないという。そのため、南アフリカ政府に厳しい発言を行った大使に深く憤っているとのこと。
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ブリゲティ大使によると、南アフリカのサイモンズタウン海軍基地には不審なロシア船が停泊していたという。この船は軍港に2022年12月6日から8日にわたって停泊しており、米国側は船に兵器や弾薬が積載されたとみている。この船はその後、ロシアへと帰還した。
この指摘を受け、南アフリカ大統領府は批判する声明を行い、米国と南アフリカの協力関係を破壊するものだと反発した。南アフリカ側によると、さまざまな批判が行われているものの、その批判を裏付けるような証拠は一切提示されていないという。
南アフリカ政府は兵器供与疑惑の関係で独自調査を進めるとしている。一方、米インテリジェンスは自らの証拠を提示する用意があるとしている。
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