ロシアと国境を接する欧州の国は全てEUとNATOに加盟すべし=ゼレンスキー

ロシアと国境を接する全ての欧州の国々は欧州連合(EU)と北大西洋条約機構(NATO)に加盟すべきである。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が表明した。
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ゼレンスキー大統領はモルドバの首都キシニョフ(キシナウ)で開催された欧州政治共同体のサミットに参加した中で次のように発言した。

「最近、中国のジャーナリストが私に質問した。なぜNATOなのかと。答えは簡単だ。安全保障がない時は戦争の保証しかない。私たちに必要なのは平和だ。したがって、ロシアと国境を接し、さらには攻撃を受けたくない欧州の国々はすべてEUと NATOの正当な加盟国となるべきである」

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一方、ハンガリーなど、一部の国は今回のサミットでもウクライナのNATO加盟に反対を唱えた。NATO加盟には全加盟国の支持が必要となっている以上、実現の見通しは明るくない。そのためゼレンスキー大統領は記者会見中、NATO加盟に向けた期待が「ますます遠ざかっていく」と発言し、「兵士及び全国民を代表して失望を表明」した。
なお、大統領によると、多くの国々が大量に戦闘機を供与する用意を示しているとのこと。そのため近く米国による主導で戦闘機同盟を結成すると記者会見で発言した。また戦闘機が供与されるまでの安全を保障するためにも、地対空ミサイルシステム「パトリオット」をさらに供与するよう呼びかけた。
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このサミットでフランスのエマニュエル・マクロン大統領はウクライナ兵に対してF16戦闘機の訓練を施すと約束したほか、ドイツのオラフ・ショルツ首相はウクライナ主導の平和サミットに向けて協力する姿勢を示した。
第二回目となる欧州政治共同体のサミットは6月1日にモルドバで始まった。このサミットには47カ国が参加。最初のサミットは2022年10月にチェコの首都プラハで開催されていた。
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