ベルギー 露ベルゴロド州で自国製兵器を使用したとしてウクライナに説明要求へ=メディア

ベルギー外務省および国防省は、ウクライナを支持する工作部隊がロシア南西部ベルゴロド州を攻撃した際に、ベルギー製の兵器を使用したことについて、「可能な限り早期に」ウクライナ当局に説明を求めるという。ベルギー紙「Le Soir」が4日、関係者の話を引用して報じた。
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これより前、米紙ワシントン・ポストは、5月下旬にベルゴロド州を攻撃したウクライナ軍が、米国、ポーランド、チェコ、ベルギーの車両や兵器を使用していたと報じた。とりわけ、ウクライナ軍は、ベルギー製(FN SCAR)とチェコ製(BREN)のライフルと、米軍や他の西側諸国が使用している対戦車システム「AT-4」を少なくとも1つ使用したという。同紙がウクライナで戦う米国の傭兵から得た情報によると、BRENとFN SCARのライフルはウクライナ軍と戦闘員に支給されている。
同紙は情報筋の話としてこのように記している。
「ベルギーのデドンデ国防相とラビブ外相は、可能な限り早期にウクライナ当局と連絡を取り、説明を求めるつもりだ」
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ベルギー政府は、兵器はウクライナ軍が「自国の領土と国民を守る」ためにのみ使用することを目的としていたと強調している。「これは各納品物(兵器)の添付文書に明示されている」と同紙の情報筋は強調した。
ベルギーはこれまで、特殊部隊用戦闘アサルトライフル(FN SCAR)、米国製の空対空ミサイルAIM-120、M72ロケットランチャー、対戦車弾薬、現地生産の自動小銃をウクライナに供与したと報告した。さらに、ベルギーは装甲車やトラックをウクライナに供与する見込みだった。
5月22日、ウクライナを支持する工作部隊が国境を越えてベルゴロド州に侵入し、作戦を展開した。これにより民間人1人が死亡したほか、13人が負傷した。その後、ロシア国防省は、破壊工作部隊を撃退し、戦闘員70人以上を殲滅、装甲車4台とピックアップトラック5台を破壊したと発表した。
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