「世界で最も静かな潜水艦のひとつ」 ロシア太平洋艦隊は新型潜水艦で強化

ロシア海軍の太平洋艦隊は2023年秋、ディーゼル動力推進の新型潜水艦636.3型「ウファ」によって強化される。ロシア国防省の関係者がロシア紙「イズベスチヤ」に明らかにした。
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「ウファ」は2022年に太平洋艦隊に引き渡されたものの、まだ監視などの任務には就いておらず、バルト海を航行している。軍事専門家のワシリー・カシン氏は、同紙とのインタビューで、アジア太平洋における米中対立を考慮すると、太平洋艦隊を適切なレベルで維持させるためには、太平洋上にディーゼルエンジンの潜水艦が必要であると語っている。
「このような潜水艦は、我が国の原子力潜水艦の脅威となりうる敵側の原子力潜水艦の侵入を阻止し、南クリル諸島(千島列島)間の海峡を監視するために使用されてきた。また、現在の状況では、このようなロシアの潜水艦が『カリブル』ミサイルを使用する可能性がある。したがって同潜水艦はロシアの非核戦略的抑止システムにも利用されうる」
同省によると、「ウファ」が太平洋艦隊での配置場所に向かうルートとして、北極海を経由する航路を含むいくつかの案が検討されている。また、「ウファ」の乗組員は他の艦艇や海軍航空隊とともに複数の演習に参加する。
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636.3型潜水艦は世界で最も静かな潜水艦の1つとされており、そのためロシア海軍は同型潜水艦を「ブラックホール」と呼んでいる。この潜水艦は、水上・水中標的の破壊、哨戒、偵察など、幅広い任務を実行するなど実行する。
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