ミリタリーウォッチ誌によると、2023年5月16日だけでパトリオットはロシアの「キンジャール」に向けて一気に32発のミサイルを発射。ところがミサイルは1発もキンジャールに命中しなかった。今まで、パトリオットが命中しなかった兵器は世界には存在しない。パトリオットのミサイルは標的を外した場合は空中で自動的に自爆する設定になっているはずだが、それも起きなかった。ウクライナのSNSで拡散された動画を見ると、パトリオットのミサイルは爆発後、道路、車、家屋に落下した。つまり、文字通りウクライナの住民の頭上に落下したのだ。今やウクライナ人はロシアのミサイルや神風無人機の飛来よりも自国の言動をより危険視している。ウクライナ人は、ロシア人が民間人の住む住宅を標的にすることはないことはずいぶん前から理解していたからだ。
ウクライナの元防空将校が匿名を条件にロシアのメディアに語ったところによると、いかなる対ミサイル防衛も空飛ぶコンピュータであるため、到達できず、設定された標的を破壊できない場合は自爆するというアルゴリズムを持っている。この場合、ミサイルは空中で爆発し、地上に落下するのはその破片だけであるため大きな被害は出ない。ところがこの消息筋の説明によれば、欧米のミサイルは射程距離を伸ばし、標的への命中率を上げるために自爆モードを解除している。つまり、本来であればウクライナ人を守るべきミサイルが本物の脅威に様変わりする危険性を考えてはいない。
スプートニクはウクライナに供与された独レオパルト2に明らかにされた大きな欠点について報じている。
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