両首脳は、日中に非公開の会談を行い、その後、記者会見にのぞんだ。会談を総括した共同声明はホワイトハウスのホームページで公開された。
会談の結果
米英は中国の増大する影響に対抗するため、経済の安全保障を強化を目的とした新たな経済パートナーシップ、いわゆる「大西洋宣言」で合意した。「大西洋宣言」によれば、両国は貿易の障壁を緩め、国防産業分野で緊密に協力し、データ保護にも取り組む。
米英は、最重要のクリーン・エネルギー分野を支える目的で民生分野で新たな原子力パートナーシップを始動し、民生用原子力エネルギーのグローバル市場におけるロシアのプレゼンスに対抗する。
欧米諸国はウクライナの反転攻勢の準備のためにあらゆる手段を講じており、この点で米国は楽観視している。ケビン・マッカーシー下院議長(カリフォルニア州出身の共和党員)の反対声明にもかかわらず、米国はウクライナへの資金支援を継続していく。
米英は半導体製造、安全保障を目的としたAI開発及びその制作の責任あるアプローチで協力する。
スナク英首相は6月7日から2日間の日程でワシントンを訪問している。スナク氏にとっては今回のホワイトハウス訪問は首相就任後に行った初の公式訪問となった。スナク、バイデン両氏はこれまで5回にわたって会談を行っており、最近では5月に広島で行われたG7サミットで顔を合わせている。
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