IT・科学

百年来の謎だった脳のある領域の謎が解明される 病気になってそこが破壊されると言葉が理解できなくなる

米国の研究グループは、側頭葉の一番後ろの領域がどのような機能を果たしているかを初めて明らかにすることに成功した。学者たちは100年以上もこの謎に挑んでいた。Annals of Neurology誌が報じた。
この記事をSputnikで読む
研究グループは、前頭側頭葉変性症という珍しい病気の患者28人の脳を調べ、この病気は10~15年かけて進行し、その後、側頭葉の端の領域が完全に破壊され、患者は人間が話している言葉を理解する能力を失うことを発見した。研究の結果、これまで知られていなかった側頭葉の端の小さな領域は、他人が話している言葉の意味や他人の感情を理解したり、他人の顔を認識したり、また自分の行動を調整する能力を司っていることがわかったという。
米国の研究グループは現在、自分たちが研究している領域で脳の変質プロセスがどのように起こっているかを明らかにし、認知症の進行に対処する方法を学ぼうとしている。
IT・科学
女性がアルツハイマー病にかかりやすい理由 研究で明らかに
スプートニク通信は先に、戦場で経験する何がアルツハイマーに起因しやすいかについて報じた。
関連ニュース
大気汚染で認知症は進行する 米国の研究で明らかに
50代以上のネット利用は認知症リスクを低下させる=老年学者
コメント