テレグラフ紙が再稼働したと報じているのはラットクリフ・オン・ソアーにある独エネルギー企業ユニパーの石炭火力発電所。さらに別の1発電所も電力不足に備えて再稼働の準備が整えられた。
テレグラフ紙によれば、再稼働が踏み切られた理由は太陽発電が猛暑で生産性が落ちたため。英国では先週末だけでほとんどの地域で気温が30度に達しているが、ソーラーパネルは通常25度で運転するように設定されており、それより1度でも気温が上がると、出力が0.5%低下する。この他、風速の落ちたこと、ガス工場が整備のために閉鎖したことも総電力量に影響した。
ところが電力需要は、エアコンや扇風機の使用頻度が高くなり、増える一方。調査によると、一般の家屋でのエアコン使用率はわずか3%。消費の大部分が商業部門に集中している理由は、社員の労働効率を確保するためにオフィスを涼しく保たねばならないからで、テレグラフ紙はビジネスに省エネを強要するのは難しいと書いている。
これより前、スプートニクは、日本の研究チームが2025年にも人工衛星を使って太陽光発電された電気エネルギーを地上に送る実験を実施する計画と報じている。