「米中関係の進展・合意に達した」=習近平主席、米国務長官と会談

中国を訪れている米国のアントニー・ブリンケン国務長官は19日、北京の人民大会堂で習近平国家主席と35分間にわたり会談した。中国国営放送「中央電視台」などが伝えている。
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「中央電視台」などによると習主席は、ブリンケン国務長官の訪中が米中関係の安定化に肯定的に寄与することを願うと表明し、次のように述べた。

「双方は様々な問題に関して進展と合意に達することができた。これは非常にいいことだ」

また、会談では両国の懸案事項となっている台湾情勢をめぐり、ブリンケン国務長官が「米国は台湾の独立性を支持せず、中国との紛争を望んでいない」と述べ、「一つの中国」の原則を遵守する意思を表明した。
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ブリンケン国務長官は18、19日の日程で中国を訪問している。米国務長官の訪中は2018年以降初めてで、現在の米政権中枢で中国を訪れたなかで最も高位にある人物になる。
18日の秦剛外相との会談は、夕食も交え約7時間半にわたって行われ、秦外相の訪米や米中のハイレベル交流の維持などで一致した。また、19日はこれまでに中国外交トップの王毅・政治局員(中国外事工作委員会弁公室主任)とも会談し、台湾情勢について議論した。
2日間の日程を終えて記者会見に臨んだブリンケン国務長官は、米中の貿易関係が史上最高水準の7000億ドル規模に達していると強調し、「中国との関係断絶を図るのは米国の利益にならない」と表明。一方で、「1回の訪問で全ての問題を解決することはできない」と述べ、今回の訪問は今後の米中関係改善に向けた「肯定的な一歩」と評価し、対話継続の重要性を訴えた。
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