同連邦調査センターによれば、ロシア科学アカデミーシベリア支部クラスノヤルスク科学センターの連邦調査センターと中国の華南理工大学は破れにくい包装フィルムの開発に成功した。両研究機関は白樺の細胞壁からとられたキシランの多糖類を用いた。
白樺材のキシランの特性を研究した科学者らは、キシランが結晶化する際にフィルムが破れるのを防ぐ方法を発見した。溶液にリグニンを加えることで、凝集力があり、破れに強いキシランフィルムを得ることが可能になった。植物由来のリグニンは分子が凝集するのを防ぎ、含有量が9%を超えると結晶化を抑える。
同センターによると、この包装フィルムには植物由来の原料が使用されており、製造方法は環境に優しい。これらのフィルムは、食品や医薬品の包装や農薬や肥料の放出制御など、食品、医薬品、バイオテクノロジー産業で使用することができる。
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